割れたうつわを保管するときのこと
引越しでうつわが箱の中で割れていたり、新生活の疲れから手を滑らせてつい落としてしまった経験をされたことがある方は少なくないと思います。捨てるしかなかったものが 「金継ぎ」で修理して再び使えることで(直るということを知っていることで)、胸の痛みや落胆が少し軽減されますし、割った相手に怒らずに済むというメリットもあります。自分で直すという選択肢もそのうちに出てくるかもしれません。
引越しでうつわが箱の中で割れていたり、新生活の疲れから手を滑らせてつい落としてしまった経験をされたことがある方は少なくないと思います。捨てるしかなかったものが 「金継ぎ」で修理して再び使えることで(直るということを知っていることで)、胸の痛みや落胆が少し軽減されますし、割った相手に怒らずに済むというメリットもあります。自分で直すという選択肢もそのうちに出てくるかもしれません。
ご縁をいただき、東急東横線学芸大学駅から徒歩5分ほどの「インヤンレスト」さんにて、5月14日(日)より毎月第2日曜日に金継ぎ教室が始まります。(画像はインヤンレストさんHPより)
オーナーの趙秀晋(チョウ・スジン)さんが、お付き合いある骨董商から集められた李朝家具や韓国骨董品、韓国民画家・池貴巳子先生の作品、チョガッポなどが美しいギャラリーにて、自家製のお菓子と薬膳茶付き、2時間の講座です。
ご都合の良い時に参加していただく形式ですが、一つのうつわが完成するまで、状態にもよりますが5〜6回以上の出席が必要です。直し途中のうつわはギャラリーで保管していただけます。
詳しくはインヤンレストさんHP、山鳥の金継ぎ教室ページに掲載しています。
3月に予約いただいた自宅レッスンが無事完了しました。お越しくださった皆さまありがとうございました。講座中は個々にお伝えすることに集中して、気づけば終わりの時間になってること多々ですが、少し時間が取れたタイミングで何人かお手元を撮らせていただきました。
錆漆(さびうるし)は主に欠けている部分を埋めるときに使うペースト状のパテです。目分量なので講座の最初は戸惑われるのですが、繰り返し作ることで自然と覚えておられます。とはいえ暫く離れると記憶があいまいになるので(私の着付けも同じく)、参考のために水で練った状態から漆を混ぜて仕上がりまで、順に追って画像を並べてみます。作る量はあまり多いと使い切るまでに固まってしまいますし、少ないと水分の調節が難しいので砥粉は小さじ1/3くらいがよいかと思います。
金継ぎに使われる金紛は消粉とよばれる箔を細かく砕いたものと、丸粉と言ってほぼ球体に近いものがあります。消粉は研ぎをせずに蒔き放ちという仕上げをするので控えめな艶になりますが、丸粉は固めたのち研ぎをして断面を最大限に出すので金属の光沢が強くでます。
出張教室での初心者ビギナークラス(月に一度全5回のコース)で、どのくらいのものが直せるのかというと、画像のような小皿(12センチほど)のサイズで
この度、小鹿田焼ソノモノさんの新店舗にて、金継ぎ教室を開催することになりました。
フライヤーらしきものも出来上がり、ただいま準備中です。
庭の手入れをしていると、春に向けて少しずつ草花が準備している様子が伺えます。
お正月も松の内が過ぎて、宮﨑先生のご担当の日で横浜芝山漆器研究会も始まり、少しずつ日常が戻りました。
昨年度も多くの方にご縁をいただき、うつわ継ぎ山鳥を立ち上げて10周年を迎えることができました。またまだ技術も人としても鍛錬が足りないことを痛感する日々ですが、これからもお声かけいただいたお仕事に丁寧に向き合って進めてまいります。