やまどり日々記

接着だけ

2021年03月08日


金継ぎを始めたきっかけは自宅で使っているうつわを修理するためで、いまだにやっしまうこと多々。先日も数年使っているドリッパーの袴部分を折ってしまいました。 折れたままで使えなくもないのですがそのままではやはり痛々しく、麦漆で接着しました。錆漆でのほつれ埋めも蒔きもしません。

初心者クラスから数えると約半年続いた皆さんとの顔合わせもいよいよ最終回になりました。木曜日は冬らしい曇天と寒さでしたが、それでも季節は少しずつ春に向かっていてギャラリー前の木蓮はつぼみがしっかり見えるほどの大きさに育っています。春本番に咲く紫の大きな花が待ち遠しい。

年が明けて最初の教室は小春日よりとなりました。寺家ふるさと村の美しい景色を眺めると穏やかな気持ちになります。

初心者コース時では取り組めなかった複数割れや大きめのもの、より丁寧な研ぎなど、みなさん自分の手順で進められるようになっています。

3回目は全日程の折り返し地点になり、ここまででほぼ欠損の埋めは終わらせ、表面を丁寧に整える作業に入る回になります。

外観もシックなJIKE HOUSE前にて。 晩秋とは思えない暖かな日差しが色づき始めたカシワバアジサイを照らしていました。