8月の金継ぎ教室あれこれ

2024年08月28日

酷暑と豪雨に翻弄された夏でしたが、教室開催の日は雨に降られずに済みました。沢山の荷物を抱えて来られる方も多いので、交通状況なども気になります。

一部になりますが、様子をご紹介します。

こちらは自宅教室にて

お友達から預かっておられるガラス皿で箔を使った修繕にチャレンジ中です。私もこの大きさは扱ったことがないので、一緒に経験させていただくつもりで進めています。ガラスは破損の状況や材料によって工程が異なるので、予測していた作業を細かく軌道修正することも多い分、完成が楽しみです。


マダレーナカフェさんでは、午後クラスのアドバンスコース初日でした。ビギナー最終日に蒔いたうるしが乾いて見違えるようになり、隣のテーブルで作業をしていた復習クラスの皆さんからも歓声が上がるほどの仕上がり。集中して細い線をなぞっていた成果が出て、本当に美しかったです。

OBの方のご参加も多く、ビギナーの方から見ると今後の成果がわかりやすい教室かもしれません。


こちらはソノモノさんでの一コマ。湯呑みなど口元から深さがあったり、曲面に引く線は難しさもありますが、自然の釉薬は素朴なうるし塗りの仕上げがよく似合います。

うるしの染み込みが大きく影響が出そうな場合は事前にマスキングをしてから取り掛かります。作業に慣れない間は全体をラップで覆ってしまうのも一手です。

ソノモノさんではアドバンスコース終了後も継続者が多数となってより丁寧な繕いに取り組まれています。窯元からの配送中に割れてしまったうつわを教材として修繕してから小鹿田焼のファンになった方もおられ、こちらも輪が広がっています。

インヤンレストさんでの一コマです。樺細工の茶筒の一部を補填する修理は錆漆で埋めています。自然素材の組み合わせは経年変化が楽しみです。

こちらではうつわの保管もしていただけるので、同時進行で数を持ち込まれる方も多いです。駅からも程近く日曜日開催ということもあり、教室の存在を少しずつ認知していただいているようです。

アトリエニノンさんでの一コマです。昨年8月からスタートして丁度一年が経ちました。当初から取り組んでいたうつわが仕上がって、より丁寧な仕上げを目指す方もおられます。少人数ですのでより細かく目の行き届く環境で進めています。

オーナーご自身が昔から少しずつ集められている漆器やビンテージのバカラグラスと組み合わせで用意してくださったお手製の甘味で、みなさんと講座後のひと時。

ということで、今月も各日程が無事終了しました。

うるしの繕いは時間もかかりますし、かぶれの心配もあるのですが、どの教室も漆という素材の素晴らしさに共感してくださる方ばかりで、伺うごとに熱を帯びてお伝えしているような気がします。

ご出席してくださった皆様ありがとうございました。来月もどうぞよろしくお願いいたします。