金継ぎ教室11・12月の一コマと今年の振り返り

2025年12月29日

第4週目の水曜日、12月24日のアトリエニノンさんでの教室をもって、今年の外部教室が終了しました。

10月最終週に小さな手術を受け、退院から日も浅かったため、マダレーナカフェさんでの教室を1週間ずらしていただいたり、頬の腫れと噛み合わせがおぼつかないまま講座に臨んだりと、いつもより気を配りながらの開催でした。皆さまに各所で助けていただき、経過も順調に進んでいます。

講座中は取りこぼしがないよう気をつけておりましたが、作業と撮影の切り替えが難しく、写真は思ったほど残せませんでした。次回からまた、少しずつ記録も整えていけたらと思います。

年明けの各教室でも、どうぞよろしくお願いいたします。



11/12  12/9  自由が丘教室(毎月第二日曜日)

10月から場所が変わり、11月は2回目の開催でした。戸建ての2階リビングで、とても落ち着いた環境のため、すっかりくつろげる雰囲気です。自然光も十分に入りますが、照明の位置調整ができないため、必要な方はポータブルライトをご持参いただけますと助かります。

12月は生憎の雨模様で肌寒さもありましたが、床暖房のおかげで暖かく過ごせました。

インヤンレストさんから引き続きお越しくださる方、新規で入られた方、スポットで来られる方と、さまざまな方にご参加いただいています。いつでもお好きなタイミングで参加できることもあり、お席も残りわずかとなっております。

ご興味のある方は、お早めにお問い合わせください。


11/10   12/1  マダレーナカフェ教室(毎月第一月曜日)

11月は、予定を急遽翌週へ振り替えたため、多くの方がご都合のつかないままの開催となり、大変ご迷惑をおかけしました。

マダレーナさんは常に満席のため、11月ののんびりとした雰囲気はとても貴重でした。この日にご参加くださった方々とゆっくりお話ができ、普段はあまり伺えないプライベートな話題でも盛り上がりました。

12月はいつもどおり、多くの皆さまにご出席いただきました。ビギナークラスはコース終盤に差しかかり、アドバンスクラスの予定もいただいております。

また、ご一緒のOBクラスの皆さんがサクサクと作業を進める様子に、ビギナーの方々も頼もしさを感じておられたようでした。けれど、そのOBクラスの皆さんも「始めた頃」を振り返る場面があり、長く続いている教室ならではの光景に、少し胸が熱くなりました。


11/26. 12/24  アトリエニノン教室(毎月第4水曜日

11月から新しくお迎えした方もあり、静かながらも和気あいあいとしたニノンさんの教室では、初期メンバーの方々が新しい修繕に取り掛かるなど、それぞれに進展があります。

12月の教室では、オーナーが、お正月用のハレの器の本金蒔きに挑戦されました。金の高騰は天井を知らず、ほんの少しの無駄も出せないため、まずは周辺の道具を整理し、万が一こぼれた際にも回収がスムーズに進むよう、環境を整えるところから始めました。

範囲はごく小さく、目立たない部分ではありますが、品があり、時間を経ても変色しないのは本金ならではだと思います。

この日はクリスマスイブでしたので、店内のディスプレイも華やかでした。丁寧に淹れていただいたお茶をいただきながら、今年の締めくくりをいたしました。


自宅教室(外部教室以外の水・木・金・土)

自宅教室は3時間の講座となっております。じっくり時間をかけて取り組めるため、外部教室では難しい工程や、丸粉・箔を使ったガラスの工程、また漆の小品制作なども行っております。

日程はご相談のうえ決めておりますので、ぜひお問い合わせください。


今年を振り返って

◯ 作品展「日常に息づく漆の繕い展」 於:Atelier Ninon 4月10日(木)〜4月21日(月)

  blog 日常に息づく漆の繕い展のこと

◯ 修繕協力「能野(よきの)と琉球」展 於:べにや民芸店

◯ 目白漆學舎での卵殻講座 

3月から11月までの9か月にわたり、割付けから貼り付け、研ぎ出しまで、卵殻の扱いを基礎から丁寧にご指導いただきました。

ひとつひとつの細かな作業を積み重ねるなかで、少しずつ面が整っていく様子や、私のように箔貼りを施したもの、乾漆粉で高さを調整したものなど、それぞれの状態に応じて細やかなご指導を賜りました。

紋様のデザイン、材料の選定、道具への展開に至るまで、基礎を確かめながら視野を広げていただき、大変豊かな学びの時間となりました。貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。あらためて感謝申し上げます。


また、これまで2年ほど開催させていただいたソノモノさんでの教室は、このたび一旦一区切りといたしました。オーナーのそのこさんには大変お世話になり、誠にありがとうございました。また教室の皆さまには、毎回足を運んでいただき、作業を共にしてくださったこと、心より御礼申し上げます。これまでの工程で気になる点やご質問などございましたら、どうぞ遠慮なく、いつでもご連絡くださいね。

今後とも、生活に残る修繕を大切に、手を動かしてまいります。また来年もご一緒に楽しみましょう。