金継ぎステップアップクラス 2回目

2020年07月11日


ステップアップクラス2回目(7/9と7/11)が無事終了しました。この回では前回作業した錆漆の研ぎや引き続き形成作業、接着作業を行います。



画像は錆漆作り。欠け部分を埋めるパテになります。砥の粉の粒を丁寧に潰し、少しずつ水を加えて湿らせてから生漆を加えます。錆漆は漆を混ぜた後あまり練らずに作ることがコツなので、加水の段階で塊はしっかり砕きます。

接着に使う麦漆は小麦に含まれるグルテンを引き出すために加水した後も漆を加えた後もよく練ります。錆漆より加える漆の量は多いので、多めに作ってしまったときは漆を加える前に少しよけて量の調整をするのも手です。冷蔵保存ができるので、接合する数が多い時は使い切る量より少し多めに作っても構いません。

量は測らず目で状態を確かめながら加減を調整していくので最初は恐る恐る緊張作業になりますが、何度も経験して目と手の感覚であたりを探っていきましょう。材料が作れるようになると金継ぎの第一関門が大きく開くきます。

木曜日はフォローアップでOBの方たちが参加され、大きく破損していた土鍋や大皿を接合されてました。こちらは手順をイメージしたり、事前の準備や順番を確認することも作業の中に加わります。土曜日は都合でマンツーマンになり焼物によってマスキングの方法を変えたり、染み込みに対する対処や考え方などより丁寧に確認しながら進めましたのでまた次の回で復習がてら触れたいと思います。

初心者クラスはある程度割れの状態を簡単なものに制限していますが、ステップアップクラスではそれぞれ自由に作業を進めるので持参される素材も陶磁器のほか、籠であったり板であったりと様々です。例えばお菓子が入っていた竹籠に漆を塗れば丈夫になりますし、そうめんの木箱の蓋などもよい折敷が作れます。できるだけ漆を使った直しを勧めるのも金継ぎ以外にこのように活用する範囲が広く、また生活を素材の美しいもので整えることにつながると考えるからです。その時々、ものを生かす修繕の楽しみを見つけていただければ嬉しいです。

今期はコロナ禍でスライドして湿度が一番高い梅雨の最中に生漆を多く使う作業期間と日程が重なり、漆にかぶれてしまう方がいつもより多いように感じます。マスク着用で一層息苦しさもあって大変なのですが、手袋、アームカバーなどで露出部分をできるだけ少なくしていただければと思います。悩ましい問題ではありますが、ある程度耐性がつくと症状もかなり軽減されるので気長に付き合っていただけますように。
今回も楽しい時間をありがとうございました! 


少人数で対応していますのでJIKE STUJIOさんにお越しになった際は是非こちらも覗いてみてください。