初心者クラス 最終回

2020年10月17日
2ヶ月に渡って進めてきた初心者クラスが無事全日程を終えました。

最終回はいよいよ蒔き作業と拭きうるしの仕上げです。仕上げ塗りの前に余分に付いてしまったりはみ出した箇所を修正していきます。丁寧に研いでも形が整わなかったり、茶色の濃淡がある部分は余分な材料が乗っているところです。除去されると形がスッキリして仕上げたときにあか抜けた表情になります。
 


下地作業が終わり、仕上げ塗りをしたらいよいよ蒔きへ進みます。金色(代用金粉)と銀色(錫粉)は自分の好みで使い分けていただきました。蒔く粉によって使用する漆も変えています。使用する代用金は軽いので金や銀と比較して塗り終わってから蒔くまでの時間は短めです。 


蒔くとみるみると表情を変えるので歓声が上がります。

硬化して使えるようになるまで数週間ほどかかりますが、再び食卓に登場させるシチュエーションを想像して盛り上がりました。

木曜コースのみなさんの作品です。長年の使用で縁の布張りの漆が一部剥げてしまった椀もほとんど目立たなくなりました。

こちらは土曜クラスの風景 。お仕事関連の話も多く情報交換も楽しいものになりました。

古いうつわがいつもより多く集まりました。

壊れも捨てられずにしまっておいたうつわが自分の手で直り再び使えるようになる楽しみに加え、漆継ぎは工芸が身近になりますし、自然素材の美しさが物を選んだり整えるときの自分の柱となり基準になります。是非これからも長く楽しんでいただければと思います。
 
  この度はご参加くださり誠にありがとうございました 。