初心者クラス 三回目

2020年10月10日
金継ぎ初心者クラス3回目、木曜クラス土曜クラスとも後半日程に入りました。

拭き漆の作業から作業が始まり、前回白木に染み込ませた漆が硬化したことを確認して全体をよく研ぎます。乾いた状態であればかぶれないので研ぐ前とあとと肌触りの違いも確認していただきました。  

(画像は木曜日の様子です)

 

金継ぎは前回の続きになります。欠けを埋めた部分を丁寧に研ぎ、次の最終回の仕上げに向けて下地を整えることを中心に作業を進めます。全工程でもっとも時間がかかるのはこの埋めと研ぎ作業なのですが、箆や錆漆の扱いにやや苦戦しつつも、みなさん真剣に楽しそうに作業されていました。

 錆漆は緩やかなクリーム状なのできれいに形成できるようになるまですこし時間がかかりますが、手の動かしかたなどコツをつかめば習得できますし、繰り返すことで手が記憶します。すぐに固まる性質ではないので何度もやり直しをして気楽に取り組み、漆を好きになっていただくのが一番だなと思います。
そして 拭き漆は初心者でも気軽に取り組めるので、お手持ちの木工品や漆器のお手入れに活かせます。また木地から拭きうるし製品を仕立てることもできるので是非覚えていただきたいと思います。


講座では途中の談話にこれまでの経験や工夫してきたことも合わせてお伝えしています。内容もクラスの雰囲気に合わせて考えることもありますが、話がもりあがり更に予期せぬ展開に進み着地が同じにならないのが面白いなといつも感じます。


次回はいよいよ仕上げの蒔きになります。
引き続きよろしくおねがいいたします。