ステップアップクラス4回目
年内最終、記録用画像も邪魔にならないよう撮らせていただきました。
木曜日クラスの様子から
前回まで埋めた部分を研ぐ作業は同じですが、少しずつ成形を意識して、細かな修正や磨いたり汚れを落とす地道な作業が中心です。
貝の表層で出来た長皿はお嬢さんのものだそう。縁の欠け部分を錆漆で成形したのち研ぎに進んでいます。漆の色がどのくらい染みるか懸念していましたが、ほぼ影響が出ていないようで安心せました。
カット硝子のコップは以前ヒビ部分を簡易金継ぎで装飾していた部分が、使ううちに亀裂が伸び割れてしまったのでガラス用漆を使い接合しています。断面に箔は使わない方法で進めています。
古い重箱の隅が離れて隙間が空いてしまった箇所の補填補修をされています。漆器の修理は講座でとても喜ばれます。
持ち手の破損を取り組まれています。曲面が多く接合時に組み立ての難しさもありますが、時間をかけて硬化させたあとは錆漆で固定をより強くしていくことで十分強度は上がります。
直すだけでなく作る作業も。
初心者クラスで取り組んだスプーンの拭き漆は、少し大きなものへ応用していきます。板や小さなお椀など取り組みやすい木地の表面をペーパーでやすり、木地固めまで進めました。
ここから土曜日クラスの様子です
硬化した麦漆を削る作業はカッターなどである程度こそげ落としていきます。
細かい部分はメラミンスポンジを使い周辺の汚れなどを落とします。釉薬げある部分はここまでであらかた落ちますが、高台など釉薬のない部分は漆が着くと落ちにくいので事前にマスキングをしておくことで防止効果があります。
お世話になっている方からのお預かりを慎重に進められてます。縁の欠けが10ヶ所近く埋めて蒔きまであと少しです。
今回から新しく、他所で工芸の先生から数年習われていた方が参加されました。これまで習われたことを伺い追加分の説明をしましたが、 道具の扱いなど大変参考になることばかりで大変ありがたいご縁です。
それぞれの直したいものがバリエーションに富み、参加される皆さんも互いに刺激を受けて本当に楽しそうに進められています。引き続きよい時間を共有していきましょう。
ご参加いただいた皆さま、そしていつもお忙しい中、会場の準備をしてくださる寺家スタジオスタッフの皆様、誠にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。