ステップアップクラス前半(1回目〜3回目)

2021年06月25日

5月9日から始まったステップアップクラスは3回目が終了し、次回から後半に入ります。これまで講師作成だった接着の麦漆や欠け埋めの錆漆を自分で作成します。加水の加減や混ぜ方をこれまで目にしていたものの、実際に作成すると硬さや粘り具合など、あっているか不安になるのですが慣れていくことが一番確実です。
麦漆は冷蔵庫保管をすれば意外と長持ちするのですが、錆漆はもろもろと固くなるまでが早いので、出来ればその時使う分をつくるのが良いように思います。
こちらも余ったら冷蔵庫保管をしてください。 

割れの断面にまんべんなく麦漆を塗っていきます。

修理するうつわも増えました。陶磁器に加えて漆器の補修も進めます。塗りが剥がれた箇所はスプーン拭き漆の手法で傷を目立たないようにしています。
また、寺家スタジオカフェのうつわも練習用に提供していただきました。カフェでお食事をしたときに教室で直したうつわが出たら嬉しくなること間違いなしです。 


1回目から3回目までは欠損を埋める作業、後半は仕上げに向けた作業が続きます。不足はご自宅で 進めていただけるとより美しい仕上がりになると思います。
漆にかぶれやすい季節なので肌を露出しないように、もし肌に付いたら油で拭い取り、その後石鹸でよく洗い流してください。痒みが強いようでしたら我慢せず皮膚科受診をなさってください。

 

代掻きから田植えの季節になんとも美しい風景が広がる寺家ふるさと村です。