ステップアップクラスが始まりました

2021年11月16日

11月よりステップアップクラスが始まりました。今回からうるし材料は小林宮子先生や横浜芝山漆器研究会でもお世話になっている藤井漆工芸さんに「うつわ継ぎ山鳥」用特別セットを組んでいただきました。自分専用の道具も揃い、これからは自宅でも作業ができるようになります。
今後は収納用の箱も揃えて持ち運びもしやすいように改善して行く予定です。そしてレベルアップしたからには割れに挑戦と、お世話になっているソノモノさんから譲っていただいた破損品なども選んでいただきました。

本格的な作業をするための新たなアイテムに、木曜土曜両クラスの皆さんの気分もかなり盛り上がり、これから3ヶ月、初心者クラスで学んだことを更にバージョンアップしてより楽しく進められればと思います。

画像は木曜クラスの様子です。
初心者クラスで扱いも少しなれてきたことから先に錆漆作りを、その後麦漆作りをしました。
砥の粉と小麦粉(強力粉)の加える水の量の違い、練り合わせ方、出来上がった素材の見分け方、保存方法など漆直しの最初のハードルなので、個々に確認しながら出来上がりを見て回りましたが、皆さんすぐにコツを掴まれていました。
正確な軽量はせず、全て目分量なうえカブレにも気をつけなくてはいけないので、経験の積み重ねで掴める勘所ということもあると思います。

  欠損埋めはそれぞれ進めていただき、次は接着作業へ。
麦漆は グルテンの作用で粘り気が強く、使う量が多すぎると盛大にはみ出して収拾がつかなくなる点を注意。ハードルその2でしょうか。
陶器と磁器の差、破片の数やうつわの形状で力を加えるタイミングも変わるので、組み立てる前に作業が滞りなく進むよう下準備が大切です。これも経験数を増やして解決できるのでまずは取り掛かってみる精神で。 


 土曜クラスはOBの方のフォローアップクラスも同時進行となりました。スタートは同じ初心者から、既にある程度作業を進められるまでに習得されてますので、細かいテクニックや研ぎをより精密にする方法をお伝えしました。卒業後もこのように復習できる場がありますので是非利用してください。
 この日はタイミングがなくて撮影できず、次回リベンジです。


すっかり日も短くなり夕暮れも過ぎた頃、里山の景色を味わいながら初日の帰路となりました。 


この度もご参加くださった皆さま、会場運営の寺家スタジオスタッフさま誠にありがとうございました。