初心者クラス2回目

2021年09月28日
秋晴れの空。バス停から一番のビューポイントにある定点観測場所の田んぼはほかの場所よりも早めに刈り入れられていました。空も開放的で通る度に深く呼吸をします。

うつわの修理は、前回塗った麦漆や錆漆がはみ出した部分や凹凸を整えてから次の錆をのせていきます。最初は下地作り、2度目以降は成形のイメージで。
錆漆は水分のあるパテなので慣れない間は戸惑うかと思いますが、作業を繰り返すことで扱いもなれると思います。

後半はもうひとつの柱としている拭き漆作業に取りかかりました。

漆工芸が昔に比べてあまり身近ではないこともあると思うのですが、活用や技法はあまり知られていないかもしれません。
表面の保護や強度を上げるだけではなく、ほかの素材には変えられない深みのある艶やなめらかな手触りを身近に感じるために特別なことをしなければならないという訳ではなく、また初心者でも取りかかりやすい手法もあります。
うるしはかぶれないようにする管理や近くで入手が難しかったりするので、金継ぎの手法を気軽に楽しむために樹脂接着剤を使った簡易方法も平行して知られるようになりましたが、日本の文化に漆工芸という大きな存在があると言う面でも、色々な技法を知ることで、漆製品を積極的に選べるようになればと思います。
 

 まずは見本をみて完成のイメージをつかんでいただいたあと、作業に。

漆を始め素材によっては独特な香り、たくさん使う今日のような作業の前に初回時に匂いを嗅いでいただいたのでインパクトもそれほど強くなかったかなと思ってますがいかがだったでしょか。
また生漆を使う作業が一番被れるので、触れないよう手順も段階を踏んで進めましたが、ご自宅で進める際は換気などにも注意してください。

湿度と気温が高めで木曜土曜ともすこし蒸し暑さを感じました。
しばらくはうるしもよく乾くと思います。