金継ぎ教室 秋冬コースがはじまりました

2021年09月12日
新たに金継ぎ教室の秋冬コースがスタートしました。9月10月は初心者クラスです。

たくさんのお申し込みをいただきありがとうございます。
 

場所はJIKE STUDIO別館のJIKE LABORATORY です。スタッフの皆さんがレイアウトなど会場を整えてくださいました。大きな窓から向かいの竹林が見えて季節感と解放感ある眺めです。 

  

家具はどちらもアンティークやヴィンテージで、とても落ち着いた雰囲気です。

これから数ヵ月、金継ぎに向き合う時間を一緒に楽しんでいきましょう!


初心者クラスは全4回で漆についての基本的な知識、金継ぎの作業のながれをつかみます。
初回は漆や道具についてのガイダンスから。漆液をみるのもはじめてという方がほとんどなので、これから漆継ぎを始めるに当たって、漆や材料、道具を一通り説明しています。

特にかぶれについて予防策や対処方法など、脅かすわけではないけれど起こりうることもできるだけ詳しく。素材として素晴らしい漆ですが、かぶれると人によっては強い反応があり、化学物質炎症とは異なるものの症状も軽視できない部分もあるので時間を割いています。
(始まってすぐにマイナスポイントをたくさん伝えて辛いかなと考えつつ、理科の科学実験でも一番最初に注意点の説明があったことを思い出しながら。)


説明のあとはいよいよ実践です。講師側で作成する材料で接着や形成をして、まずは作業になれることを優先で。うるしはすぐに固まらない上、付けば色がとれないのでマスキングなど汚れ防止策もしっかりと。

お席についていただいた時点では皆さんかなり緊張されていたと思うのですが、興味を持たれていることや思いなど共通しているものが多く、程なく打ち解けられて和やかな雰囲気になるのを感じるのも楽しいものです。


講座は陶磁器修理の「金継ぎ教室」としていますが、拭き漆の行程も次回から同時進行していきます。

漆の活用はもとをただせば日常の品の塗装としての漆塗り、美術工芸品の素材なので、漆工芸全般の入り口として興味をもってもらえればと思っています。

これから先に家でできる手仕事として、漆が選択の一つとなりますように。


帰りに定点観測のバス停前にて。一番はやく田植えをした手前ははやくも刈り入れ時を迎えていました。季節のうつろいを感じる環境に満たされる思いです。