初心者クラス2回目

2021年03月26日

初心者クラス2回目は薄曇りの暖かさ。OTTO・AGOSTOさんの春夏シーズン作品のなかで開講させていただきました。


初心者クラスのもう一つの課題、拭き漆作業から。 

ピクニックスプーンをヤスリがけしてから漆を行き渡らせます。拭き漆は塗装作業に近く初心者でも取り掛かりやすい手法です。塗り始めるとあっという間に染み込んで白木の状態では見えなかった木目が浮かび上がり表情豊かになりました。また漆を染み込ませることで丈夫になり抗菌作用も期待でき、もちろん繰り返しつかえます。こちらは次回まで硬化させ、 各回で拭き漆を進めます。
一連の作業を覚えると、木製カトラリーや漆製品の手入れや補修で漆を使うことができるようになりますし、本当の漆の艶や質感を知ることは漆工品を選ぶときに大いに参考になります。金継ぎが比較的広く知られるようになってから簡易など方法にバリエーションが生まれましたが、漆の活用はもっと幅が広く生活にも多く活かせるものです。


このあと一旦休憩を挟み2回めの錆漆埋め作業に。 初回より少しだけ硬めの錆漆を作り、欠損埋めの際に形を作りやすいようにしましたが、まだ柔らかさや竹べらの使い方になれていないので少し苦労されたかもしれません。少しずつ慣れていきましょう。
 
講座終わりはカフェのセットをいただくのも楽しみです。併設の厨房でつくられた季節折々のケーキは真ん中に白あんが入った抹茶のパウンドケーキを選びました。
ギャラリーでは企画展「harunachicoの世界展」の可愛らしいテキスタイルが風に揺れて春の雰囲気そのままでした。